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「ん〜、なら、部屋はどうする~?」
「あぁ、部屋なら、あそこがいいだろ」
「あぁ、あそこですか」
「あそこ...?」
「この寮にある空き部屋、そこなら出入りしてても普通に使えるだろう?」
「そこで大丈夫ですか...?」
「は、はい、大丈夫です...」
「なら良かった...」
「えっと、ありがとう...ございます...」
「あはは、いいって、僕達もここの寮に移ったばかりだからさ」
「移った...?」
「まぁ、色々とあってね」
「うん、色々だね」
「色々ですね」
「色々だな」
「色々だよ〜」
「色々...ですか」
「じゃ、もう時間的に遅いから寝よ」
「おやすみ」
「はい...」
-翌朝-
「あ、おはよう、黒乃」
「牧...さん、おはようございます...」
「これ、作ったから食べとくといいよ」
「あ、はい...」
もぐもぐ...
「えっと、美味しかったです」
「それは良かった」
「はい、あの、学校行きましょ」
「あぁ、そうだね」
-通学路-
「あの...」
「ん...?」
「なんで、皆さんは...いきなり来た私に対して優しいんです...?」
「それは...」
「あぁ、いえ、すみません、なんでもないです忘れてください...」
「そう、あぁ、これだけは言っとこうかな」
「...?」
「きっと、みんな気持ちがわかるから受け入れたんだと思うよ」
「え...?」
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