二度目の別れ

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真っ白い、いや少し黄色い光の交じるそれ以外何もない部屋。 僕と、意識のないまゆみがいる。 そして少し待っていると、まゆみが目を開けた。「あっ気がついたんだまゆみ。」 「えっとあなたの名前は?」まゆみは僕にたずねた。やっぱりか。僕は知ってても、知らない気づかないのは当たり前か。僕が成長しているから。 「海斗」とこたえる。 それからまゆみは聞こうとして、声を出せないでいた。あーあのことか。聞こうとしたのはと僕はなる。まゆみは戸惑いというか怖いという表情を向けている気がする。 それから僕は、まゆみの手をとり引っ張った。この白い部屋から出るために。扉を見つけて外に出た。 出た先は川。それと一面に白い花が咲き誇った花畑。僕にとっては当たり前になった光景。だけどまゆみはそうじゃないから、足を止める。 始めてみたものなら幻想的そう言い表すのがふさわしい光景だと思う。ここにいたいと思う人がほとんどだと思うくらいに美しい光景だ。 それでも僕は無理矢理にでも、まゆみを引っ張る。手をギュッと握りしめて。 そして木々のたくさん生えている方へ向かわせていく。
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