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「……自分ら、大丈夫かいな?」
「はは……。まぁ、一応こうなる事は、予測はしていたよ……」
しゃがみ込み、問いかけると、半ば泣きそうになっているシェイカーが代表して口をひらく。
一見して軽口を叩いているようだが、表情には確かに疲労の色が滲み出ていて、迫力に負けて連れてきた手前、申し訳なさが先立つオフィーリアが返す。
「……まぁ。堪忍な。部長の出張、阻止も出来んで」
「オフィーリアが悪い訳じゃあないでしょ。ちゃんと理解はしているよ」
とはいえ、何だか居心地が悪いのは確かなため、いまだにケーニヒに、言い争いという名の、実に一方的な非難を浴びせている最中のジョシュアに視線を戻す。
「……ほんで。結局どないすんの」
「え。どうするも何も。俺達がちゃんと修繕費を払うよ」
「別に俺は構へんけどな。どっちが払ったかて、直るんは一緒やろ」
困ったように、柔らかそうな前髪を掻き上げるオフィーリアに、今まで無言を貫いていたアンダーテイカーが、決心したように顔を向ける。
「……否。俺もアニーから言われてようやく目が覚めた。今回の一件、必ずお前には迷惑をかけないと誓う」
「うん。まぁそれは大いに良ぇ心掛けなんやけどな。既に俺もトウジも、自分らからめっちゃ迷惑かけられとんねんし」
シェイカーには優しい態度を崩さないオフィーリアも、アンダーテイカーにはまだ怒っているのか、一貫して厳しい姿勢のままで、辛辣な突っ込みを入れるばかりだ。
「それは……。本当に済まないと思っている」
「自分ほんまにそない思っとる? その割には短期間で同じ事やらかすし、微塵も進歩あらへんように思うねんけど」
既にアンダーテイカーから、様々なやらかしで迷惑を被っているオフィーリアには、生半可な反省の言葉だけでは通じない。
あくまでも突き放すスタイルで返すばかりだ。
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