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いっつも夕飯はひとり、レンジでチャーハンかピラフだった。彼氏を作っても、外泊しても、ぜんぜん私に興味がない。
お父さんとお母さんが一緒に話しているところを、見たことがない。
お父さんは「男にだらしない」って言ってたけど、そうじゃない。お母さんは誰か別のひとになろうとしてた。だからあの男たちと次々寝たんだよね?
おばあちゃんは私に、少し遺産を残してくれたって。
でも、いくらだったか、何だったかもわからない。みんなお母さんがあの男に持って行ったから。
あれがあったら、私、学校に行けたかも。
お母さんはずっと、私が何かを奪ったんだと信じていた。
それは若さ?自由?お金?
生まれてきただけで、あなたから何かを奪っていたなら、ごめんなさい。
何もかも諦めきれないあなたは、人生のワイルドカードを探していた。
だから嘘や欺瞞に簡単に引っかかり、ますます自分の行く道を見失っていた。
あたしがひとこと
言えることは
さようなら、私は失うことを恐れません。
あなたのことは、愛しています。
あなたが私を必要とするなら、いつか戻ってきます。あんたを守ってあげる。
そう、何倍も何倍も強くなってみせる。
あんたには、負けない。
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