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「そうね、商品に傷をつけたらまずいわね。その案でやりましょう」
最初に謙二が動いた。
あっというまに、間合いをつめて左回し蹴りがリンの左顔面を捉える。
その瞬間に右のストレートが炸裂した。
『えっ?』
リンは垂直に2メートル飛び上がり回転しながら、謙二の後ろにストーンと着地した。
そしてリングを降りた。
謙二はリングの中央で硬直しているのか動かない。
「謙二どうしたの? 何を謙二にしたのよ」
「ちょっと秘功を突いたの」
リンが苦笑いする。
その時、瑠璃がフワリとリングを越えて謙二の背面に立ち人差し指で軽く秘功を突き解除した。
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