思惑

31/60
前へ
/60ページ
次へ
 聖夜が案内された場所は、舞台の前の特等席だった。  既に社長の皆本孝が座っている。  「今晩は」  瑠璃が挨拶した。  「やあ、良く来たね。宜しくね」      その時、舞台からライムのリーダーのリンが降りてテーブルに近づいて来た。  「聖夜、会いたかった」   リンが流暢な日本語で呟いた。  「おぅ、元気だったか?」    その時、青竜刀を振り上げた香港マフィアらしき男が2人近づいて来る。    「この店で、揉め事は困る」  用心棒として雇われている工藤謙二と、その仲間の4人が暴漢2人を取り囲む。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4459人が本棚に入れています
本棚に追加