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「私は、この店の責任者の早瀬と申します。店内乱闘になるのを未然に回避して頂いてありがとうございました」
「いえいえ、当然の事です」
瑠璃は苦笑いした。
「本当に瑠璃ちゃんは凄いよ。俺なんか、いつ逃げ出そうか機会を伺っていたから」
皆本孝が呟いた。
工藤が瑠美と一緒に早瀬の所に近寄って来る。
「そうだよな。普通の人間だったら、青竜刀を持った香港マフィアの間に割って入ろうとは思わない。それにしても工藤さんも凄いよ。闘いを挑むのだから、腕に覚えが有るんだろうね」
聖夜が3人に視線を合わせながら言った。
「邪魔がなければあんな連中捻り潰してやったのに……」
「そうよ。久しぶりに謙二の勇姿を見られたのに」
瑠美が残念そうに言った。
「あの、こちらは?」
聖夜が尋ねる。
「山城物産のご令嬢です」
早瀬優が答えた。
「えっ、もしかしたら山城瑠美さん。今日は遅れて失礼しました」
「なんだ! お前が見合いの相手か? 許さない」
殴りかかりそうな雰囲気で聖夜の前に出てきた。
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