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その瞬間、2人の女性が謙二の前に出て来た。
瑠璃とリンだった。
「彼に手を出したら、許さないわ」
リンが愛くるしい言葉で言った。
謙二は予想外の人物の言葉にショックを受けたのか、シュンとなった。
ビックリしたのは瑠璃も一緒だった。
謙二もリンの大ファンで、自分の武勇伝をリンに見せつける為の先ほどの行動だった。
「あなたとコイツとの関係は?」
首を傾げながら瑠美が呟いた。
「彼は私の命の恩人よ。彼がいるから今の私があるの」
リンが、ゆっくりと言葉を選ぶように言った。
「もう終わり、ミュージックショウが始まるから各自、自分の持ち場へ」
早瀬優が強い口調で呟く。
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