4661人が本棚に入れています
本棚に追加
「チェッ、空振りか」
聖夜は舌打ちをした。
踵(きびす)を返して数歩、歩いていると前方から歩いて来る女性が目に留まった。
彼女はスマホで話ながら歩いて来る。
笑うとエクボができる可愛い女の子だ。
聖夜はニタリと笑った。
聖夜はスマホを取り出し右耳に充てた。
そして前方から話ながら歩いて来る彼女に、気付かない振りをして衝突した。
「オットトト、危ない!」
と、聖夜は倒れそうになる女の子を支えた。
「あぁ、ご免なさい……」
女の子は恐縮しまくっていた。
最初のコメントを投稿しよう!