思惑

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 「私は剣もヌンチャクも得意だけど素手で良いわ。約束通り左手を封印するわね。 私が左手を使用したら私の負けよ」  リンが微笑みながら呟いた。  二人がリング内に入る。  リンは左手を背中に回した。  「さあ、手加減無しで攻撃して」  「瑠美さん、どちらが勝つか賭けをしませんか?」  「えぇ、いいわよ。私は謙二の勝ちに10万。それでどうかしら?」  「分かった。乗りましょう」  「無謀だよ。荒くれもの15人を1人で半殺しにした相手だから……」  皆本が横から口を出した。  「では二人とも左手を封印して、左手を使用した方が負けにしたら、殺しあいでは無いから」  瑠璃が提案した。
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