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「私から君に助言を与えよう。
夢という物は叶える為に有るんだよ。
決して諦めないで踏まれても踏まれても立ち上がる雑草のような人の頭上に輝くんだよ。
そう人を私は何人も知ってるよ。
アルバムを100万枚売り上げた某歌手だって10年間の間に4つ芸名を変え、CDも10枚出したがぜんぜん売れなかった。
彼が成功したのは、決して諦めない不屈の精神力を持っていたからなんだよ。
また、チャンスも重要なんだ。
どうかな。
ちょっと会うだけなんだけど」
「……」
「黙って居たんじゃ解らないよ。
話をちょっと聞いてみたいのか、どうかなんだよ」
「実は今日、友達と約束していたんだけど電話で断ってみるわ」
「断れるのなら宜しくね」
「今から電話してみるわ」
『モシモシ、アッコ、ごめん。急用が出来て行けなくなったわ。
明日に変更できるかな?
うん。うん。解った。明日ね』
「賢明な選択だと思うよ。
ところで、まだ君の名前聞いてなかったな」
「あたしの名前は山本瑠璃です」
「瑠璃ちゃんか。
良い名前だね。じゃあ、一緒に行こうか」
聖夜は電話を終えた瑠璃に、そう言った。
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