プロローグ3

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プロローグ3

 普通召喚とか突然違う世界に連れてこられた場合、身体はそのまま移動するはずだと思ってた。 転生ものなら、別の誰かに入れ替わるとか、別の新しい生物や子どもとして生まれ変わるってことなら理解するし、多分その為に行動を起こすと思う。      ━━僕が元いた世界の神の書物"ラノベ"にはそう書かれている━━  ……でも僕の場合、何で女の子の姿なわけ?  異世界だから何でも有りなのかも知れないけど、これはさすがに違うと思う。    何か飛ばされる時に、きっと神様とかが勘違いしたのでは無いだろうか? 服装で僕のことを女の子と間違えたなら、是非男に戻して貰いたい。  何であの日に限って…………  そう、僕はいまセーラ服を着ている。決して趣味で着たのでは無い。 学祭の演し物で、ジャンケンで負けた何人かの女子は男性の格好、男子は女性の格好をして、踊りを披露すると言うものだ。    ジャンケンは公平と言う無理矢理な条件でこうなった!!    ジャンケンなんて自分は公平だなんて思えない、証明は出来ないけど、圧倒的にジャンケンに弱いと言う立場の人のことを考えてくれていない。    あんなルールは無くなった方がいい。ジャンハラだ!!!!    そもそも女の子の格好をさせられること自体、罰ゲームでしか無い(汗)    仕方なく簡易的な試着室で着替え、ステージに向かおうとカーテンを開けたら……後々気付く事になるけど、高校生である雪白 夕ではなくなっていた。    そう僕は雪白 夕(ゆきしろ ゆう)という高校二年の男子学生から、あの世界を変える伝説の平和の少女へと変わっていたのだ!?
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