はじまり

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はじまり

モノクロの世界に、別れは突然。なんとなくの20年余りに、カラフルな風が吹いて。 昔の僕と、君と会ってからの僕は、きっと「僕」という器を介した別人。 なんとなく無意味に生きて、みんなが行くから、本がどちらかと言えば好きだから。となんとなく始まった大学生活。 「何となく」からの乖離。時間の浪費としての人生からの、別離。 場面転換はあの瞬間。 君は、少し浮世離れした存在、な気がした。
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