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講義が終わってから、彼女がいそうな場所を探した。学食の近くのベンチに、彼女の姿があった。
「あー、やっぱりここにいた」
俯く彼女の隣に、私は座った。
「なんか、不愉快な思いをさせてごめんね。やっぱり、パパ活はやめるね」
「でも、パパ活をやめたって……私を好きになってくれるわけじゃない」
ベンチの上で、体育座りをしながら、私を睨むように見た。
「うーん。だって、恋愛対象が男なのは、変わらないから」
「私じゃ、ダメ?」
「好きだよ。だけど、友だちへの好きであって、ラブにはならないよ」
「……そっかぁ」
「気持ちは嬉しいんだけれど、なんか、ごめん」
身体を小さくして、ポロポロと涙を流す彼女を見て、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。私が、私の恋愛観が、他の子たちとズレているせいで、彼女を傷つけてしまった……。もう、あのグループの中に入るのはやめよう。そう思った。
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