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たしかに、俺、知らないしな。これはちゃんと見といた方がいいやつだ。
「ってか、戦隊なのに過しかいねーの?」
「これは第1話目だから! ギラギラ戦隊はね、毎回ヒーローが増えるんだよ!今ね、32話目だから、35人いる!」
一生懸命指を使って説明してくれようとしているまひろは、自身の指の数では到底表せないと、諦めてまたキラキラの笑顔を向けてくる。
「は?! いすぎじゃね? ってか、話数と人数合ってなくね?!」
俺の疑問など聞いちゃいない。まひろはドロドロ星人と戦う過に夢中だ。
「う、わ、やば。ドロドロ星人、こんなイケメンに生まれ変わんの?」
真剣に見入っていた俺は、戦いを終えた過に少し感動しつつ、醜い姿からイケメンへと変貌を遂げたドロドロ星人に拍手を送りたくなった。
『よし、明日からお前は俺の仲間だ! 共にまた、醜いドロドロ星人を救っていこう! 仲間よ!』
エンディングは戦隊ものにしてはやけにエモい音楽が流れ始めて、俺はその画面に写る大量のヒーロー達に突っ込まずにはいられない。
「倒した敵の数だけヒーロー増えんの?!」
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