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【忘れてたわけじゃないからな!! 断じてちがうぞ!!】 「……言い訳は別にいーって」 【まひろの為にどうか! ハロウィンパーティーでギラギラ戦隊のゴールド、輝木(かがやき)(すぎる)を演じてやってくれ! 頼む!ーーー 「そんなん、自分でやれよ。マジで……」 ーーーえ? 俺? 仕事だから、無理。俺なんて腹も出てるし、機敏な動き出来ないし、スタイルも秋介なら俺の息子とは思えないくらい足長くて細くて筋肉も程よくて完璧だし、まひろの希望に応えられるはずだ! 健闘を祈る!  上乗せは……一万で、どうだ?】  最後まで読んでから、盛大なるため息を吐き落とした。 「そー言うこと……」 ーー上乗せは……一万で、どうだ?ーー  一瞬だけ気持ちが揺らぐ。  しかし、 「っんな恥ずかしい格好出来っかよ!! なんっだよ、ギラギラ戦隊って?! 輝木過?! ダッサ!! まじ勘弁してほしい!!」  ダンッと思わず大声を上げて足を踏み鳴らす俺は、カチャリ、と静かにドアが開く音に振り向いた。 「………二万……と、エアポッドでどうだ?」
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