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つぐみの通う学校は街でもトップクラスの進学校だ。
その中でもつぐみの成績はトップクラスだった。
医者の父親に憧れて
幼い頃から勉強を惜しまなかった。
ところが、ある程度勉強ができるようになると
なんでもできると自負が芽生え周りの人が劣っているように見えた。
あんなに勉強を教えてくれた父親にさえ
患者に責められても問題の核を追求せず
穏便に流している姿を見ると
知識を解決に利用しない苛立ちが
沸点をむかえる鍋底の泡のように湧き立ってくる。
朝一番に配信された成績の順位を眺めながら
『どいつもこいつもバカばかり』
と、つぶやいてスマホをカバンにしまった。
1時間目は自習だった。
ノートを広げてみたものの
つぐみはなんとなく机の木目を目で追っていた。
おかしい・・ぼんやりする・・
ふいに微睡んでくると
不自然な睡魔に襲われ
意識が急速に奪われていくのを止められなかった・・
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