離れてこそ

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いつか、 姉達が嫁いだ時に 「俺が元気でいなきゃ、 みんなが帰るとこが無くなっちまうもんな!」 と、ぽつりと言った父。 初めて知った みんなの巣だった、 この家の広さ、淋しさ、静けさ。 この静かな家で 父はいつも私たちの帰る家を守ってくれていたのだと。
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