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「 ふぅん。で、賢人は誰かに挿れたわけ?」
「 挿れてねぇ!」
ベルトを外しズボンを下ろしながら、訴える。
「 自分でしてたの?」
「 そりゃするさ!......でも、溜まってる」
ボクサーパンツを脱ぎ捨て、見事に上をむく陰茎へゴムを装着した。
焦る気持ちを抑えつつ伊予の身体をそっとラグマットの上に寝かせ、太腿を掴んで広げる。蜜を孕む花弁に掴んだ陰茎の先を押し付け、数回往復させた後に、ぐっと捻じ入れた。
ジュブジュブと蜜が鳴り、ゴム越しに絡みつく。柔らかく温かい伊予の膣に抱き込まれ、あまりの気持ちよさに賢人は喘ぐ。陰茎が更に滾り、腰から背中を駆け抜けた快感は、脳天を突く。
「 う、あ......ヤバい」
伊予の腰を掴み深く挿入しながら、賢人は目をキツく瞑り、射精の衝動を抑えた。
「 直ぐ出そう」
歯を食いしばってゆっくり律動し、荒い息を吐きながらそっと目を開く。
伊予もまた目を閉じ、何かに耐えていた。握られた指の背を噛むその震える口元に、賢人が愛してやまないホクロがある。それを目が捉えた瞬間、たちまち全身が発火したかのような熱に覆われた。
「 はっ、伊予、エロい……!」
「 ん、ああっ、賢人っ......お願い」
伊予が目を開き、とろんと蕩ける瞳を向けた。
「 奥に欲しいの、奥を擦って」
「 お、奥に......」
珍しい伊予のお強請りに賢人は奮い立つが、波打ち締め付ける膣にしごかれて、ストッパーは既に虫の息だ。
「 激しくすると俺もう出ちゃうかも」
「 出せば良いでしょ」
「 伊予を満足させられないかも」
「 もう充分気持ち良いから。……お願い来て」
甘い誘惑に抗える訳もなく、賢人は柔らかな身体に激しく腰を打ち付ける。体を捩り高い声で鳴く艶かしい恋人に見惚れながら、夢中で快感を貪った。
「 あっ、伊予っ、」
奥に突き入れたまま賢人は身体を反らした。
溜まった熱が解放され、陰茎をびくびくと脈打ちながら駆けていく。いつもより長い射精に身体が震える。
えも言われぬ悦びに恍惚としながら、賢人は漸く止めていた息を吐いた。
「 はぁっ、気持ち良かった......すげえ出た」
膣からズルリと取り出した竿からゴムを外し、興奮の余韻にもつれる指で口を縛る。
「 凄い、盛っちゃった」
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