17 「春翔・梅干し好きになった理由」

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母が戻ってきてからも、僕は 朝食はご飯党になり 朝は必ず梅干しを食べるようになった。 たまに、母が白米を炊くのを忘れて パン食になる日。 何故か、色々な事がうまく行かないと感じ始めたのは、中学生の頃。 たまたま読んだエッセイの中に 「梅はその日の難逃れ」という 言葉を知った。 僕の感じていた事が、まさに「それだ!」と 図書室で声をあげてしまった事も懐かしい。 それからは呪文の様に 朝飯で梅干しを食べながら「難逃れ、難逃れ」と呟いている。
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