ガガガガン

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 明美が目をキラキラさせて嬉しそうに話した。 「彼の故郷に連れて行ってもらったの。地球から二万光年離れている惑星で、アリシアという星なんだけど、そこでガン君……じゃなくて、ガガガガンの家族に会ったの。家族はみんな背が高くて、ガガガガンが一番低くて驚いちゃった。ガガガガンの父親のギギギギンも母親のソニエもかわいかったなあ」  由恵は顔面蒼白になっていた。あまりにも話が奇想天外だった。なんで母親だけ普通の外国人っぽい名前なのかも気になった。 「明美の話がどこまで本当なのかわからないけど、人間の男と付き合いなさい!」 「全部、本当だよ。やっぱり別れようかな」 「そうしなさい。あなた、踏み潰されるわよ」 「そうだね、価値観の違いは大きいよね。別れるよ」  由恵は先程のやりとりを思い起こした。 「価値観が違うと言ってたけど、どういうこと?」 「彼は狙った星にいる生物を根絶やしにする風習があるんだよね。なんか怖いなあって思って」  由恵は突然、立ち上がり大声で叫んだ。 「今すぐ別れなさい!」  その頃、太平洋に現れた謎の怪獣と全世界が戦っていた。
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