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真夏のかき氷の
いちごシロップみたいに、
甘~く、真っ赤に、
今にもとけてしまいそうなくらい
切なくて、淡い恋をしていた
あの頃は今も胸の中。
サヨナラの卒業の日、
もう二度とは戻れない
ふたり並んで見上げた
夕焼け雲のようで胸がキューンと
張り裂けそうになっていた。
今でも鮮やかに思い出す
真夏の青空みたいな
澄んだ あたたかな笑顔
ずっと見つめていた。
あなたの笑顔、横顔、照れたような瞳、無口なその背中。
ふたり並んで見上げた
いつか消えゆく、
夕立の後の
七色の虹のようで…
瞬きすら出来ない想いで、
一生懸命に
あなただけをやきつけていた。
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