曲者の集いでしょ?

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だんだん音が小さくなってきたな。 「こんな感じでしょっちゅうどこかのバカたちが来るんだ」 なるほど。 「今はまだ場所の特定も出来てないはずだが....」 「バレたら?」 「総攻撃を食らったらさすがにマズいな」 でしょうな。 「ユースイさん、会議室まで来て下さい」 ジャンヌ先輩.... 可愛い.... 「会議室ってどこ?」 「食堂の奥だ」 おまえに訊いてねえよ、パンダ野郎。 ていうか、朝飯.... ま、生前は寝てたから朝飯なんて食った事ないけどな。 会議室とやらに入るとソフィア先輩とあんぽんたん、それにジャンヌ先輩と....誰? 小学生くらいの女の子と男の子。 やっぱり美形だけど俺の守備範囲外だぞ、うん。 「ユースイ、この2人はファヌエル様が連れて来た魔法特化型戦士、双子よ」 双子? あ、確かに似てるわ。 そんで魔法.... 何その魅惑的な響き。 「初めまして、姉のベラです」 「弟のボーメンです」 ....は? いや待て、ちょっと待て。 ....べらぼうめ? あんぽんたんの次がべらぼうめ? ファヌエルさん、何か狙ってる? 「さて、さっきの奇襲で分かったと思うけどこの国は本当に腐ってるのよね」 「あれって賢者の石狙いって事っすか?」 「ここに賢者の石があるなんて知らないはずだけど、カルノー自治州にはそれなりの鉱石があるという事は周知の事実」 なるほどなあ....とりあえず貰っておけってか。 「ま、カルノー自治州には誰も住んでいないんだけどね」 は?
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