曲者の集いでしょ?

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「ここは人間が住める環境じゃないからね」 どゆこと? 「ユースイさんはまだ外に出てはいないんじゃ?」 ジャンヌ先輩のおっしゃる通り。 「いやあ....気がついたらここにいた的な?」 何かみんなの視線が刺さるような.... 「何か....不思議な人ですね」 まじまじと見るなよベラ、俺はロリコンじゃないぞ....どちらかと言えば。 「それで、人が住めないとは?」 「自分の目で確かめてみる?」 ということでソフィア先輩いや姐さんと初めてのお出かけ。 「....えーと」 「分かった?」 「はあ....」 視界の正面は見渡す限りゴツゴツした焼け野原と、その先にそびえ立つ山々。 後ろは薄暗い森。 「あれ?」 このゴツゴツ.... 「溶岩?」 小さいのを拾い上げて良く見ると確かに溶岩。 「あら、良く知ってるわね」 おお! 俺の株が爆上がりしそうな予感。 「ま、この国で知らない者はいないけどね」 ソフィア姐さん.... それにしても、溶岩があるって事は.... 「火山があるんすか?」 「....あれ」 ソフィア姐さんの視線の先には遥か彼方の山々だけど、火山って雰囲気じゃないな。 あれか? 富士山みたいな? 「休火山っすか?それとも死火山?」 「へえ?良く知ってるわね」 2回目も言葉は同じだったけど、少しだけ見直したわよ的な感じだぞ。
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