曲者の集いでしょ?

14/18
前へ
/299ページ
次へ
それからべらぼうめ姉弟と食堂へ行った。 パンダが出してきたのは相変わらず何だか分からない肉料理、ま、美味いから文句は言わないが。 「あの....ユースイさん」 「ん?」 ベラが何か言いたそうだな。 はっ! まさか俺に惚れたとか? んー、あと5年いやせめて3年か.... 「えと....」 「ユースイさん」 え? ボーメンも? いやいや、いくら何でも男は無理っ! たとえ美少年でも....美少年.... 「ユースイさんの力は僕たちの常識を遥かに超えているんですが、あなたは何者なんですか?」 「私たちの魔法が通用しない魔獣は今までいなかったのに....」 あ、やっぱりそっち? うーん.... 確かこの2人は魔法特化型とかだよなぁ。 はっきり言おう。 ショボい。 「今までどんな魔物や魔獣と戦った?」 「ゴブリンとかオークとか」 「スライムとかキラーラビットとか」 うん、おまえらもあんぽんたんだな。 「俺ってこの国の常識とかまだ良く分からないけど、その魔物って決して強いとは言えないよな....」 「え?」 「さっきのワームだっけ?あれに比べたらな....」 「あ、あれは規格外ですっ!あんな化け物は初めて見ました....」 初めて? 「この国にワームなんて存在しなかったからなあ」 パンダがお茶を持って来た。 「存在しない魔獣が?何で?」 「全く分からん、分からんが実際いた訳だ」 やーな予感。
/299ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加