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「ユースイさんっ!」
あ、あんぽんたん来た。
「ひどいですっ!私も誘ってくださいっ!」
いや....何で?
「パンタさんっ!私のもお願いしますっ!」
同じもの?
いや....お前....
同じ料理でも量が違うとそれは別物だな。
こいついったいどれだけ食うんだ?
「これは....」
「信じられない....」
べらぼうめ姉弟はそそくさと自分たちの部屋に戻って行った。
「じゃあ俺も....」
「えええっ!私ひとり残して行くんですかあっ!」
声でかい。
「おまえ、もう少し小さい声で話せない?」
「えっ!....ゎ....ぁ....っ....」
「極端!」
どんな漫才だよ?
「あーあー....これくらいでいいですか?」
喋れるじゃん。
やれば出来るじゃん。
それにしても....
「ワームが止まっていたとはいえ、見事にぶった斬ったな」
あんぽんたんがニカッと笑う。
いや、口から何かこぼれてるからヤメロ。
「私、止まっているものなら大抵のものは斬ることができるんです....だからユースイさんのおかげです」
まあ偶然だけどな。
「それにしても変わった魔法ですね、重力を操るんですか?」
「少し違うらしい、女神様が言うには固有スキルだな」
「固有スキル?」
「固有スキル、ジバクだ」
そう、俺のスキルは地縛。
基本的には対象物をその場に縛り付け身動き取れなくする。
『ユースイさんの力に合わせてスキルも強力になっていきます』
て、女神様は言ってたけど。
飛んだりワームを突き破ったりしたのは俺が異世界人転生者というだけで、能力がこの世界のものとは段違いだとの事だ。
そっちの方もまだまだ伸びしろがあるとかで....
俺、チートじゃね?
「いずれにしても凄く心強いですよ?」
あんぽんたん....
どうでもいいけど、おまえいつまで食ってるんだ?
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