曲者の集いでしょ?

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翌日。 「ファヌエル様が新しい仲間を連れて来るそうです」 ジャンヌは毎日可愛い.... 「どうやらこの国の人間ではないようだね」 「傭兵....ですか?」 「いや、今のところ何も分かっていないよアン」 ま、戦力は少しでも多い方がいいよな。 「お待たせーっ!」 ファヌエル様はいつ見ても美しく.... 「新人よろしくねーっ!」 あ、消えた。 テキトーな性格かも知れない。 で、残った新人さんだが.... 「やあ諸君、僕の名前はヒルア・ドーン、以後よろしく」 来たよ.... 気のせいかも知れない、偶然かも知れないけど.... ひるあんどん、昼行灯だ。 「僕は完全な夜行性なもので昼間は全く役に立たないけど、どんな暗闇でも見る事ができるし音も逃がさない....夜間の見張りは任せてくれないか」 まんま昼行灯。 「おや?君は....そうか君がユースイか」 何やら俺を珍しそうに、まるで動物園に初めてお目見えしたラーテルでも見るような目だな。 「いや失敬、初対面の挨拶にしては無粋だった....今後ともよろしく」 何だ? まいっか。 「ああ、よろしく」 後から来た者は後輩という事でタメ口オッケー。
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