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「他の自治州の様子はどうかな....」
「それならファヌエル様からある程度は聞いているわ」
ソフィアの説明を要約するとやはりこの国は戦国時代さながらの戦が所々で勃発しているようだ。
「こうなるともう国家とは言えないわ、実際獅子族はこの国を王国にするように画策しているみたいだし」
「片っ端から落として戦力を高めて中央へ乗り込むって事か」
「まあ....いくつかの部族は獅子族に対抗できる力はあるんだけど、あまり真剣に考えていないというか....自治州として成り立っているから無関心て感じ」
自分たちが良ければそれでオッケーか。
まあ世の中そんなもんかも知れないな。
「でも、ドラゴニュートや象族を代表するような戦闘力の高い部族には獅子族もうかつには手を出せませんよね?」
やぶへびって奴だな。
ジャンヌ....そういえば。
「ジャンヌのエルフ族もこの国に?」
「いえ、エルフ族はこの国にはいません」
「ジャンヌは特別、というよりここにいる者はみんな国とか関係なく集まってるからね」
聞けばソフィアは狼族、アンは人魔ハーフで、べらぼうめ姉弟はどこぞの大魔導師の孫、あのユルとフランコはドワーフと人族のハーフでコックのパンダは元傭兵。
「僕の親は大盗賊だったよ」
昼行灯....
いや、何か曲者の集会かよ。
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