異世界を防衛せよだと?

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「うーん....」 何か良く寝たような.... うん、良く覚えてないけど嫌な夢を見たような。 どんなだっけな? ....あ、そうそう、俺が死んだ夢だ。 窓から飛び降りて通り魔に頭ぶつけて死んだ夢だ。 何とも情けない死に方だったな。 さて....起きてマーベルでも観ようかなっと。 「あれ?」 何か俺の部屋じゃないような.... うん、お約束の全く知らない天井だな。 「起きた?」 「はえっ?」 だだだ、誰っ? 目の前に知らない女の顔がどアップで接近! 起きたよ、飛び起きた。 「誰っ?で、ここどこっ?」 「落ちついて、ユースイ」 いや、知らない女にいきなり名前を呼び捨てにされるのは恐怖だぞ。 「私を覚えてない?」 俺にあんたみたいな美人の知り合いがいるわけないっ! ....ん? 美人....? どっかで見たような美人.... 「あ....」 「思い出した?」 微笑む美人。 「....最近どこかでお会いしたような」 「チッ....いいかげん目を覚ませよこの地縛霊がっ!」 地縛霊.... 「あーーーーーっ!俺、死んだっ!」 夢じゃなくて死んで地縛霊になってたのを異世界へ.... 「はーい、やっと思い出したみたいね?君は死んで、ここは君が住んでいた世界とは似て非なる世界へ繋がる待合室みたいな所」 待合室....なーんもない。 「あの....俺はこれからどう....」 「君、ヒーローとか好きでしょ?」 「はあ....」 「この世界に侵略してくる悪者を殲滅とか....どうよ?」 「はいっ?」 話は何にも見えないけど、殲滅という言葉の暴力にうずく俺の魂。 「あれっすか?ゆ、勇者....っすか?魔王と戦うみたいな」 最近は異世界モノのアニメとかも観るからちょっとは知ってる。 「勇者?魔王?....うーん、まあ似たようなものかも」 おおおっ! 引きこもりニートが世界を救う勇者! ありがちなパターンが本当に来ちゃったよ! テンション上がるな、おい。
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