異世界を防衛せよだと?

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「は-いみなさーん、新しく仲間になったユースイ君でーす」 ちょ....何か違くね? 何かここ、どう見ても流れ作業の工場みたいなんすけど.... 異世界に来てみたのはいいけど、連れて来られたのが山の麓にある工場みたいな所で、中に入ったらまんま工場じゃん。 ベルトコンベアーみたいなので何か流れてるし。 それを数人で仕分けみたいな事してるし。 「ん?ソフィアは留守?じゃあユル君、あとはよろしくねー」 そう言って美人は消えた。 「ういーっす」 いやユル君、あんたどこの団体のレスラー? その上腕、俺の腰くらいあるんじゃね? 「あの....ここはいったい....」 「ああっ?いいから働け」 タコ部屋? これはそういう事なのか? いや、死んで異世界に来てタコ部屋はないだろ.... まいっか。 「えーと、何をしたらいいんですか?」 「あ?見りゃ分かるだろが」 いや、分からないから訊いてるの分からない? ベルトコンベアーの上をゆっくり流れている....石? それを何やら分別作業? 「全くユルは....そんな調子だから新人さんが居着かないんだよ」 お? 機械が止まった。 「う、うるせえっ!だったらおまえが教えりゃいいだろがっ!フランコよおっ!」 「本当に身体だけじゃなくて頭の中も筋肉しかないんじゃない?」 フランコと呼ばれた兄ちゃん、細身で華奢な感じだけどめっちゃ強気....ていうか、ユルのそれを脳筋と言うんだよ? 「フランコ....てめえぶち殺すぞ?」 「やってみれば?」 うわ....何かヤバくね? 「止めてよ二人ともっ!」 おお!猫耳美少女降臨!
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