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「この非常事態に何をやってんのよっ!」
「はい....」
「すいません....」
えええっ?
実力者見参?
「全くバカばかりで嫌になるわよ....そもそもファヌエル様が連れて来たって事は....ジャンヌ、その新人さんに教えてあげて」
「はい、ソフィアさん」
おおお、猫耳ソフィアからエルフのジャンヌにバトンタッチ!
猫耳とエルフ....
異世界じゃねえかっ!
いやあ、実感湧いてきた。
「じゃあ新人のユースイさん?こちらへ....」
「はいっ!よろしくお願いしまっす!」
「....元気ですね」
そりゃもう。
まさかエルフとこの至近距離でお話が出来る日が来ようとは....
「こちらの鉱石は知ってますか?」
ベルトコンベアーの上にあるコレね?
「いや全く初めましてですな」
「....これは賢者の石と呼ばれる危険な鉱石です」
賢者の石?
何か聞いたことあるなぁ....
あ!
「ハリー・ポッ」
「何ですかそれ?」
....あれとは違うみたい。
「非常に毒性の高い鉱物で熱を加えると発生する霧は生物を死に至らしめます」
あ、そういえば名前は知らないけど何か危ない鉱石が世の中にはあるとか聞いた記憶があるな。
金になったり不老不死になる方の賢者の石ではないと。
「あのぅ....その危険な石を集めてるんですか?」
微笑んで頷くエルフのジャンヌ。
「非常事態なもので」
意味不明。
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