理想の家族

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所謂俺はやらないといけない事があったら多少無理してでも早めに終わらせるタイプだ。仕事もそこまで期限が近い訳じゃないしたまには休んだって誰も怒らないよね。 布団にくるまってそのまま目を閉じる。真白さんと一緒に買い物に出掛けた時に買った新しい毛布は特に気に入っている。輝さんの匂いが少し付いたそれを機嫌良く抱き締めながら眠った。 「体調悪いの?一騎」 『ーえ』 声がしてハッとする。部屋が暗いのを見て今が夜だという事に気がついた。 『ご、ごめっ』 晩御飯の支度をしていないと慌てて起き上がろうとした俺を輝さんがやんわりと止めた。 「大丈夫。むしろいつも一騎は無理し過ぎ。」 『輝さん…』 「ん…?」 俺を不安げに見つめる輝さん。多分輝さんは俺の体調不良を勘違いしてるんだろうなー… どうせ隠していたって何れはバレることなんだから早く言った方が拗れないよね? 覚悟を決めてゆっくりと口を開いた 『俺…妊娠したかも知れない』 「マジで?そんなん嬉し過ぎだろ。」
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