プロローグ

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  「眞子の婚活を応援したいのよねー」  百花はそう言って、勝手に私のスマートフォンで婚活アプリの会員登録をしてしまったのだ!  これで眞子も素敵な出会いがあったらいいね、と。 「ちょ、ちょっと勝手にやめてよ! 消してっ」 「大丈夫大丈夫。紹介制で安心だから。変な人は登録していないからさ。おっ、早速♡」  ピコン、とメッセージを受信する。  わあぁっ。勝手にそんな・・・・! 「きっといい人に出会えるよ。んー・・・・なんか、野生の勘が働いてるの!」  野生の勘って・・・・。百花らしい言い方に思わず笑ってしまった。  そんな事が経緯で勝手に登録されてしまった婚活アプリが、まさか私の人生を大きく変える事になるとは、夢にも思わなかった――    
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