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NEVER 2 late
「この曲、遅れてピアノが追いかけてきてないか」
「ピアノのリズムが遅いってことか」
「いや、遅すぎることはない」
名曲「プロミス ザ star」
「疾走感半端ないな」
「失踪?」
「違う疾走だ」
ぼくら親友ふたりは、あの夕暮れ時、夕陽に向かってどこまでも走った。
でも、あのオレンジ色の先にはいまでも辿りつけない。
「眩しくて、先が見えないな、運転手さん戻ってください」
私は初老期を迎え、故郷へと旅に出たが、引き返すことにした。
あの頃は眩し過ぎてもう見ることはできない。でもこの曲はいつでも鳴っている。
だから君を僕を待って、待って、待っている。
いつまでも遅すぎることはないよと言っている。
絶対という言葉もないと言っている。
Don't THINK everyTIME
SO ME TAKE
AKANEIRO
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