第24話 また愚かな

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 怒りの矛先が決まると、あとは早い。  土くれは致し方ないが、すべきことは決まった。なので、宝物庫から去ろうとした時に。 『それ』は起きた。 【愚かな……ヒトの子】  まばゆいほどの光が、宝物庫に現れた。  なんだ……と思ったが、考えられることはひとつ。 『神』だと言うこと。 「……おお、神よ」  この哀れな男に、慈悲を届けてくださったのか?  流石に、神であるのなら俺もひざまずいて最敬礼を披露した。  なのに、神らしき光から……ため息のようなものが聞こえてきた。 【……愚か、実に愚かな。お前は何も理解していない】 「……な、に」  救ってくださるどころか……俺を、阿呆と蔑んだ?  どう言うことだ!!? 【理解していないようだな? 我らが愛し子を傷めつけていた罰だ。受け取るが良い】  その言葉の直後。  俺は激しい痛みが全身を襲い……光がいつのまにか消えてもずっとのたうち回り……息子の王太子が来るまで、ずっと痛みに悶えていたのだった。
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