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海苔田「パモッタジヴギウギ(どこかの島の言葉でこんばんはの意味)。深夜ラジオの時間がやってまいりました。誕生日がシャムシェイドのドラムと同じ海苔田弁子です。よろしくお願いします」 山田「(シャムシェイドのドラムとか知らねー)この頃タロットにハマっている山田太郎です。よろしくお願いします」 海苔田「今日はゲストに、作曲家の宇多尾創(うたおつくる)さんをお迎えしております。よろしくお願いします」 宇多尾「ふふん。よろしく」 海苔田「(いきなり癖強そうなの来た)それで宇多尾さん、今日は作曲のノウハウについて語ってくださるとのことですが……」 宇多尾「んふ。その前に、君たちがどんな音楽を聴くのか知りたいんですよ。山田さん、あなたは普段どんな歌手の曲を聴きますか?」 山田「その質問を待ってました!! 僕はですね、『食わず嫌い』というバンドが大好きでしてね、そのバンドが結成されたのが4年前の今日なんですよ。すごいと思いませんか?」 宇多尾「ん〜と、何がすごいの?」 海苔田「宇多尾さん、今日は誰でもできる作曲コーナーと題して、オリジナルの歌を作るゲームを用意して下さってるんですよね?」 宇多尾「んっふん。そう、そうなんです。今日はですね、私が題名を言った曲を、二人が順番にオリジナルの歌詞と曲をつけて歌っていくという方式でゲームを進めたいと思ってます〜」 山田「(小声で)海苔田さん、それ二人だときつくないですか?」 海苔田「(小声で)そうね、あのスタジオのガラスの外で見学している髪の長いメガネの男性にも入ってもらおうかしら」 山田「あと、その男性の横でずっとスルメを齧っている外国人っぽい中年女性にも」 宇多尾「んふ、いいですね。仲間は多い方が楽しいですしね。そこの二人、入ってクレメンス〜」 二人に呼ばれ、スタジオに入ってきた謎の中年男性とスルメを齧り続ける女性。 自己紹介を求めると、中年の男性は大藁井という男、女性はロッテンマイヤーというブラジル系の女だということが分かった。 山田「お二人はこの番組のファンなんですよね? 深夜にもかかわらず、観に来てくれてありがたいです!」 大藁井「いや別にファンじゃな……」 ロッテンマイヤー「私掃除婦してます。ウィーンでね。だけど日本来ました。日本イイトコね」 海苔田「旅行で来たということですか?」 ロッテンマイヤー「そうね」 宇多尾「んっふぉん(咳払い)。それでは、ゲームを始めましょう」 海苔田「その前に歌う順番を決めなくてはなりませんね」  山田「そうですね、ジャンケンでどうです?」 大藁井「ここは阿弥陀でどうだ」 海苔田「それでは時間がかかりすぎます」 ロッテンマイヤー「私の国に、『バジンガ』という決め方があります。後腐れなしの決闘のようなものです。時々人が死にますが」 山田「(このおばさん何言ってんだ)ジャンケンにしましょう」 ジャンケンで順番を決め、1番が山田、2番が海苔田、3番が大藁井、4番がロッテンマイヤーということになった。 海苔田「ポンコツ山田の次とか運のつきだわ」 山田「聞こえてますよ、海苔田さん」 宇多尾「んふふん。それではお題一曲目は、『スーパーマーケット・ラブ!!』」 山田「(やべどうしよ、歌い出し一番難しいよな)ご、5時の惣菜コーナー♪」 海苔田「揚げたてコロッケ探し彷徨う〜♪」 大藁井「とんだ空腹、食えば満足、主婦たちの群れに混じって窒息、コロッケよりも欲しいのは幸福、ああ〜〜、嫁が欲しいよ即刻!!(どや)」 ロッテンマイヤー「Wow wow wow〜,I wanna get a supermarket love, don't wanna catch by a 万引き G men, but i really wanna eat a さしみの盛り合わせ〜 right now, can i try to take it out?♬」 ↑和訳:私はスーパーマーケットラブを手に入れたい、万引きGメンに捕まりたくはないけど、刺身の盛り合わせを今すごく食べたい。持ち帰っちゃってもいいかしら? 宇多尾「はい、そこまで。ロッテンマイヤーさん、あなたなかなかいい声をしています」 海苔田「歌詞には触れないのね」 山田「でも確かにベガスで観たセリーヌ・ディオンのライブ並みの声量でしたよ」 海苔田「あんたセリーヌのライブ行ったの?」 山田「あ、はい。母がファンなもんで」 海苔田「行くなら行くって言えよ。したらサイン頼んだろうが」 山田「海苔田さんがファンだなんて知りませんで(ダラダラダラダラ)」 ここで順番を変更することになり、1番がロッテンマイヤー、2番が山田、3番が海苔田、4番が大藁井となった。 宇多尾「では、次の歌に行きましょう。次の曲名は、『玄界灘』」 ここにいる誰もが思っていた。この演歌風の曲名に、ロッテンマイヤーはかなり不利なのではないかと。 ロッテンマイヤー「岩肌の間に白波は揺れ〜♪」 山田「(!) 遥か彼方に浮かぶ船影〜」 海苔田「三郎さん……。あの日岸壁で愛を誓ったあなたは、サンマ船に揺られて行ってしまった。あなたは前に言ったわよね、『漁師を辞めて、ひよこの雌雄判別する仕事に就く』と。あれから10年、あなたはまだ海の上にいる。まるで私は孤独なひよこ。もう待つのは耐えられない」 大藁井「ああ〜もう限界だ〜、限界なんだ〜、限界なんだよ〜、玄界灘〜♪」 宇多尾「おめーら天才か」                  おわり
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