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番外編(きっかけ)
その場所は、駅からやく10分只管になだらかな坂道を歩く。。
その場所は、大正時代には建設されていたが、、
初めは 一軒家 お産婆さんをしていたから。。
そこに生まれし嫡男、、産婦人科医になるか?
と思いきや、一般内科。主に、循環器、呼吸器、内分泌、神経内科等を診療する医者になった。
彼の目的は、、、スペシャリストよりゼネラリストの医者になりたい 見識を広め役に立てる幅を広めたい! ただそれだけで彼は努力を只管につづける。
やがては 彼も所帯を持つ。
そして 子供が三人。 男子二人の女子一人
彼は、、只管に彼の目指す志を信じて邁進中!
ただ、、、やはり、蛙の子は蛙
子供達の志す未来は、、彼が思うほど甘くない。
長男である 順一氏 彼は医者になる。。
しかし、、、
「 父さん! 僕は 都内でずーっと働くよ。」
次男の 順次氏
「 父さん! 僕は 社長になるよ!ワリッ 」
長女である末っ子の順子氏
「 父さん! お元気で?! 」
大学卒業と共に嫁に行ってしまう
ここは、駅から 長アク続く緩い坂道を歩いて10分の場所にある。
『綾小路医院』 院長の綾小路順太氏(76歳)意地でも働いている。。。
医院からみる風景は まさに 風光明媚
穏やかに海からくる風を浴びる医院。。
医院には中庭があって、そこから見える景色は
最高だ!! と、幼少の頃から憧れていたのは 順次の息子である尊だった。。
医院の 隣には一軒家が建っている。
その古き良き造りも都会になれた尊からしたら
逆に 「 渋くて最高!! 」だった。
一軒家にも中庭がある そこでは家庭菜園が出来る程に。。 尊少年は、その地で採れた
プチトマト 茄子 キュウリ 葱
とうもろこし スイカ さつまいも ジャガイモ
季節に沿うように祖母の敦子が育てては家族に振る舞う。 そして、、柿の木🌲
尊は 都会に暮らしてはいるのに、、
親戚の中で一番、この場所が好きな人間だった。
からの とある 正月
親戚達は必ず 祖父 祖母の暮す家に集う。。
順太氏を含む 子供達が、、、話し始めた。
「 俺の代で 閉院は仕方が無い。。 」
順一
「 僕は 、、、 今居る場所が大切だ。
親父 ごめんな。 」
順次
「 僕は そもそも医者じゃないからなあ。。
兄貴がしたい道を歩けばいいんだよ。。 」
順子
「 私、、、一番、自由っ子でごめえん。。
でも、、 幸せだから。。お兄ちゃんも幸せ
を考えていいのよ! ね! お父さん!」
順太
「 俺だって親とは違う生き方だった。。
みんな それぞれに 頑張ればいいんだよ」
皆で新年を祝い、、、
祖父はいつの間にか 祖父が一番お気に入りの
アトリエに入っていった。。
俺は、、話すなら今だ!と考えた。
考えたら身体が動いていたんだ。
ノックをする。
祖父
「 なんだ? 」
祖父の趣味は絵を描く事。。
家族の肖像画を描いていた祖父。
俺は祖父に淹れたての珈琲を渡す
祖父「 ありがとう 」
俺は
「 おじいちゃん! 僕に継がせてください!」
祖父 「 ん? 」
空耳かな?
俺は
「おじいちゃん! 僕、将来医者になります!
必ずなります! だから、 僕に継がせてくだ
さいませんか? 」
祖父
「 あはははははははははははは 笑笑笑
あ。 そうなの!!
あ。 本当にぃ?! お前がかよ!? 笑」
祖父は眼鏡を外し 瞼を拭いた。。
「 長えなあ。。 笑笑笑笑笑
それまで、、 友人に頼むから、、、
志があるならやってみろ? 厳しいぞ!
面白いけど、 大変だけど、、 幸せだ。僕」
俺は 口だけのビッグマウスは嫌だった。
「 おじいちゃん! 今年、 医学部受ける
必ず受かるから! 守るよ! 俺は。 」
祖父はかなり破顔して、俺を抱きしめた。。
祖父の気持ちがその時に分かった気がした。
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