泥棒は嘘つきの始まり

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直接手で掴まれたみたいに心臓がギュッと縮まった。 は? 人がいた? やべえ、気付かれたか? とりあえず息を殺して、部屋を見まわし声の主を探す。 すると、暗がりの中、ベッドの上に少女が座っていた。 俺が身動きせず気配を消していると、少女は暗闇に目が慣れていないのか俺の方を見ずに問いかけてきた。 「もしかして惣二郎(そうじろう)さん?」
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