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ん、ソウジロウさん?
もしかして人違いしてるのか?
そうだ。
ここは、そのソウジロウさんとやらに成りすましてこの場をやり過ごす。
その後は、こんな家、とっとと退散するのが得策のようだ。
「あ、あぁ。ちょっと探し物をしていてね。すまない、すぐに出ていくから」
俺の勝手なイメージで、落ち着いた年配のおしゃれなおじ様風という雰囲気を出して答えた。
そして、この部屋にはなさそうだねー、なんて言いながらドアに向かって歩き出す。
照明が点いていないことを不審に思わないベッドの上の少女は、
「惣二郎さんと会うの久しぶりだよね。私の事覚えてる?アリサだよ」
よし、バレてないみたいだ。
こうなったら、このままやり切ろう。
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