『懐郷の駅』

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『懐郷の駅』

 終着駅のアナウンスが流れ、電車から降りる。  相変わらず、影ひとつ横切る気配さえないところだなぁ。  風の音と、ホームの空気の音しか聞こえない。  多分町並みも、あの頃と変わらず魅力のない寂れたままだろう。  そんなところだが、紛れもなく。  「帰ってくるもんかって、思ってたのになぁ……」 −−−−−−−−− hoshiboshi様 開催 140字コンテスト「月々の星々」より お題『着』No.3
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