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翌日、高校校舎の屋上の扉が静かに開き、ひとりの女生徒の首がにゅうっと出てきた。 アミだ。 そして、彼女を待っているハズの 2-Dのイケメンの姿はどこにも見当たらない。 それもそのハズ、まだ5時間目が終わったところ、約束の放課後ではないのだ。 「いけない、つい 来ちゃった・・・」 出入口の扉の開く方向、フェンスまでの距離、そしてフェンスの外側は・・・ 現場の下見は泥棒稼業の鉄則。それが本能のようにアミの身体に刻み込まれているのだ。 本日の「現場」を事前にチェックする行動を抑えることなどできない。 ふとフェンスの外に目をやると、眼下を一台のパトカーが通り過ぎて行った。 旭日章、つまり警察のマークがついたものは無意識に目で追ってしまう。常に警察の捜査に怯えながら暮らす、これがアミの日常なのである。 「あれ? なんか見た事ある・・・」 パトカーの後ろに1台のトラックが続いていた。そしてその荷台には奇妙な形の機材がロープで固定されている。 「ロボット・・・?」
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