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「その女の目は一度見たら忘れられねぇほどそりゃキラッキラしててよ、たとえるなら俺の相棒のバイクのヘッドライトみてぇにずっと輝いてんだよ」
そいつぁ眩しくて見てられにゃいにゃ。ってかそいつ人間なのかにゃ?
「あんたみたいな猫目した女なんだけどよ…」
「えっ、俺とおんなじ目?」
「あっ、それってもしかして3組の夜宮さんの事?」
「希空さんのお知り合いの方ですか?」
「隣のクラスの人よ。私の家には劣るけどそれなりに有名な華道の家元のお嬢様で…あんまり話した事無いけど何か浮世離れした感じの子よ。いつも1人で居るの」
「服巻さんの仰られてる方ってその人で合ってます?」
「あ、あぁ…その子だ」
「では僕達はその夜宮さんと服巻さんをくっ付けるお手伝いをすれば良いんですね?」
「いや、くっ付けるっつーか…なんつーか…」
ん?どうしたんだこいつ?急に大人しくなったんだにゃ。
ドアを持って無い方の手で後頭部を掻いている服巻を見て「何よ?はっきり言いなさいよ」と希空が言った。
「あー…いやだからくっ付けるんじゃなくってぇ……助けて欲しいっつうか…」
「助ける?」服巻以外の全員の目が点になった。
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