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「貴方うちの部なんの部か分かってる?うちはあくまで応援部であってお助け部じゃないのよ?」
「それは分かってる。分かってる上であんたらに頼みたいんだよ」
「あの、具体的には何をです?」
「…お見合いをぶち壊して欲しいっつうか…」
「えっ、お見合い!?いくら夜宮先輩の事好きだからってそこまですんのはそりゃまずいだろうよ!?」
ごもっともにゃ!他の男に取られたくないからって一方的な思いでそんな事したら下手すりゃ警察沙汰になるにゃ!
「いや、違う!言い方間違えた!壊すっつうか…あぁっ、何て説明すりゃ良いんだぁ!?」
「服巻もう良い。後は私が説明する」
次から次へと続け様に急に部室に入って来た黒髪の女を見て驚き続けながら「貴方夜宮さん…!?」と希空が言うと「連絡も無しも突然訪ねて来てしまいすまないな」と夜宮は小さく笑みを浮かべた。
「えっと…何がどうなって…」
「私が最初から自分で相談しに来れば良かったと言う話しじゃよ」
夜宮は季優の顔見てにこりとした。
その後服巻が部室のドアを付け直している間ひとつの机を囲んで椅子に座った応援部は夜宮からちゃんと事情を教えてもらった。
「……つまり明日の土曜日のお見合いで夜宮さんがご両親が夜宮さんに相談も無しに勝手に選んだそのお見合いと上手く行かないように私達で何とかすれば良いって事ね?」
「あぁ」と夜宮は頷いた。
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