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「えっえっえっ、どゆ事？？？」
「なんで愛屋君が！？」
「ちょっと待て、あいつ口パクで何か言ってんぞ？……し、ら、な、かっ、た…あっ、きーちゃん“知らなかった”って言ってるわ！」
「愛屋君緊張しやすいから当日までお見合いの事聞かされてなかったんだわ、きっと」
間違いないにゃ。
後ろで驚いている僕達と同じくらいびっくりした夜宮が「え、どう言う事？」とでも言いたげに一瞬後ろを振り向いた。気付いた優人が小声で「きーちゃんも知らなかったみたいだ！」と伝えると夜宮は あっちゃあ… と言うような顔をして それからまた笑顔を作って向かいの席でダラダラ汗をかいている季優の方を向いた。
2人は口パクで「先輩ごめんなさい」「良いのだ」と伝えあっているようだった。
僕の嫌な予感は的中してしまったにゃ。お前らいったいどうするにゃ？
本来のお見合い台無し作戦は大まかにこんな感じだったにゃ。↓
①付き人のフリでお見合いの席に同席。
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②お見合いの最中に優人が雇ったヤンキー役の後輩達が突然乗り込んで来て夜宮を攫おうとする。
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③服巻助けに入りヤンキー達から夜宮を救い出す。
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④夜宮は「頼もしい方！やっぱり私には貴方しかいないわ！」と服巻に抱き着く。何の事か聞かれ実は兼ねてお付き合いしてる事を（※本当はまだ付き合ってないが）両家の親ともにお見合い相手にLOVE応援部部長である季優が告白。
↓
⑤「そうだったのか…お前にそんな大切な相手が居たとも知らずすまなかった」と夜宮両親納得共に「麗花さん、貴方には腹巻さんが1番良く似合っているわ。今回のお見合いは無かった事にしましょう。2人ともお幸せに」ちゃんちゃん。と穏やかに終わる計画になっていたのにゃ。
それがどうしてこうなったか…肝心な大事な見せ所の台詞を言う担当になっていた本人がまさかのお見合い相手になってしまっているにゃ。これぞまさに大ハプニングにゃ！
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