1話・集結LOVE応援部

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「息子の季優です。季優、ご挨拶を」 父親に言われた季優は「は、はひっ」と緊張MAXで返事をすると「ほっ、本日はお日柄も宜しくお茶飲みに最高の1日でごじゃりまする」と挨拶した。 「な、何言ってんだあいつ?」 本当だにゃ。 「緊張し過ぎてパニックになってるのよ」 「き〜ちゃ〜ん!」 「き、季優どうしたんです!?」 「うふふっ、ごめんなさい!この子ったら緊張してるみたいで!いつもはこんなんじゃないんですのよ!おほほほほっ!」 季優の両親もプチパニックになってるにゃ。 「いえいえ、良いんですよ」 「うちの娘の方が歳上って言うのもありますものね。緊張してしまうのも無理ありませんわ」 あはは、うふふ、おほほ としばらく笑いが続いた頃「あっ、あの麗花さんのご趣味は?」と季優の母が尋ねた。 「あ、生け花とお料理です。たまに水彩画も描いたりしますわ」 「あらぁ、女の子らしくて素敵ねぇ!」 「季優さんは?」と今度は夜宮の母が聞き返した。 「あ、はい!お裁縫とお琴です!たまに友達の着ているシャツのボタンが取れた時に縫ってあげたりしています!」 「あっ、あらぁ!お、おん…男の子らしくて素敵な趣味ですわねぇ!」 「どうもですぅ」 どうもじゃないにゃ。嘘でも三味線って言っとけにゃ。夜宮の母ちゃん困ってるにゃ。 「裁縫にお琴ってどう考えても女の子の趣味よね…」 「あいつ誰のボタン縫ってんだよ?」 「俺のボタンっス」 よく縫い直してもらってるのを思い出して優人は申し訳なさそうに顔を伏せた。
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