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「きゃっ!」
着物の裾を踏んで夜宮が後ろに倒れた。
よしっ!本来の予定とは違うがそのまま服巻にキャッチしてもらうにゃ!服巻抱きとめろにゃ!!そんで夜宮は計画④の台詞を叫ぶにゃ!『頼もしい方!やっぱり私には貴方しかいないわ!』を言うんだにゃ!!
「あっ、大丈夫!?夜宮さんっ!?」
また予定が狂った。夜宮を抱きとめたのは希空だった。
「すまない、愛原さん!助かったぞ!」
ちゃうちゃう!ちゃうねんて!腹巻が抱きとめんと計画が進まへんて!…うっ、しまった!興奮してつい関西弁になってしまったにゃ!僕は関西人じゃないぞ!東北人だ!やっちまったぁだぁよぉ〜!!
「にゃあ〜っ!!ふにゃあ〜っ!!」
「コラッ!大吾郎っ!!」
大吾郎じゃにゃいわ!!馬鹿優人!!僕はにゃん太にゃ!!ってか腹巻何して…
暴れながら服巻の方を見ると騒ぎに巻き込まれすっ転んでいたらしい。激しく頭をぶつけたのか服巻は白目で床に倒れていたにゃ。服巻馬鹿野郎め。
「にゃん太君!!めっ、ですよ!!」
「にゃあぁっ!!」
ついに僕は季優によって捕まってしまったにゃ。言っておくが僕はお前らのためにプライドを捨てて頑張ったんにゃ。反省なんてしにゃいからにゃ。むしろ褒めろにゃ。ふんっ!
「にゃん太君って……季優、そのさび猫知ってる猫ですか?それに大吾郎って…君、眼鏡かけてたから気付かなかったけど優人君ですよね?ここで何して……」
もう終わったにゃ…これはめちゃくちゃ怒られるパターンにゃ…。
「あ…お父さんこれはあの、その、ですね…」
「“愛原さん”って、何だか仲良さげに言ってたけど、ねぇ麗花、このお嬢さん最近お手伝いで入った方なのよね?」
「お母様あの…実は……」
こっちも終わったにゃ…。僕は猫なりにやるだけやったつもりにゃ。もう知らないにゃ!
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