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「誰も怒ったりしないわよ」
「でも…」
「愛屋さんには申し訳ない事をしてしまったがね」
「お父様…」
「愛屋さん、うちの娘がご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした」
「いやいや。今回の件はうちの息子もだいぶ関わっていたみたいですしおあいこですよ。私達の方こそご迷惑をおかけしまして申し訳ありませんでした」
にゃんだにゃんだこのほんわかした空気は?季優の親まで謝ってるにゃ。怒鳴られる流れじゃなかったのかにゃ?何がどうなってるにゃ?
僕だけ何が何だか分からなくなっているうちに さっきまでの不穏な空気は一変 急に太陽の日差しでも入って来たかのように周りは明るい笑いに包まれ出した。
「どうりでうちの季優がいつもより変な顔してたわけね」
「えっ!?僕そんな変な顔してました!?」
「してたしてた。昔から緊張しやすい性格なのは分かってますけどいつもの緊張した時の顔と全く違ってました。今思い出すとだいぶ面白い顔していましたね、ふふっ」
「ええっ!?やだ、もうっ!!僕どんな顔してたんでしょうかっ!?」
嫌ぁ〜っ!!と真っ赤になった顔を季優は両手で隠してしまった。それを見ていた夜宮親子も優人や希空達も あははっ! と声をあげて笑っている。
と、とりあえず一件落着って言う事で良いのかにゃ???
ならば…にゃらば……誰か、誰か、誰でも良いから誰か、今日1番頑張った僕を思いきり労って欲しいにゃ〜〜〜っ!!!
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