18人が本棚に入れています
本棚に追加
2話・痩せたい片想いにゃ
[痩せたい片想いにゃ]
一昨日も雨。昨日も雨。ようやく晴れた今日。にゃんて最高なごろ寝日和にゃんだ…。
〔雨が降る〕=〔寒い〕。それだけで気分が下がる上に偏頭痛までして来るから今日晴れるまでの2日間本当に苛苛して仕方なかったんだにゃ。カラッと晴れた今日は朝から応援部がやって来る放課後まで思いきり眠ってやるんだにゃ!……そう思ってたのに……
「にゃ〜んちゃん♡晴れて良かったでちゅねぇ〜!」
朝イチから学園長に捕まっちゃったにゃん。ウザ絡みってやつにゃ。
「はい、大好きなお魚のソーセージをあげまちょうねぇ〜」
はぁ…。嫌いじゃにゃいけどこうも毎日同じメーカーの同じお魚ソーセージばかり食べさせられるとさすがに飽きて来ちゃったにゃ。お前金あるんだからたまには金の缶に入った魚くらい持って来いにゃ。
「にゃぁお…」
「うんうん!嬉しいねぇ〜!」
馬鹿、違うにゃ。今のはお前に“消え失せろ”って言ったんだにゃ。にゃんでこう久々に訪れた最高な朝っぱらから髭の濃いオッサンのドアップを間近で拝まなくちゃにゃらにゃいんだ?最悪にゃ、本当に最悪にゃ、最悪な1日のスタートにゃ!ったく勘弁してくれにゃ〜…。
トホホな気分で貰ったばかりのお魚のソーセージをちまちま食べてると「学園長、お電話です」と虹川ちゃんがやって来た。
「う〜ん、電話ぁ?なぁに今度は?どっからなのよ?」
「静岡県のお茶っぱ学園からです。例の金のお茶っぱはいつ頃お届けにあがりましょうか?との話しです」
「あぁ、駅前の団子屋の叔父さんに持ってってあげるって話ししてたあのお茶の事ね!団子屋の叔父さんまた離婚したもんね!」
ちょっと目を離してる間に✖️⑥になっちまってたにゃん。どうせ上手く行かにゃいんだから結婚しなきゃ良いのに団子屋の叔父さんも懲りない奴なんだにゃ。と言うか学園長達にとって団子屋の叔父さんってマジ何者なんだにゃ?
「はぁ忙しくて嫌になるね。にゃんちゃん、ごめんねぇ?学園長仕事に行って来るからまたねぇ」
「にゃん」
さっさと行けにゃ。
最初のコメントを投稿しよう!