18人が本棚に入れています
本棚に追加
学園長から貰って食べた安物のお魚ソーセージを食べた事をすっかり忘れてご機嫌に希空の後をついて行くと今朝のあの女子生徒とすれ違った。
気にする事なくスッと通り過ぎて行った希空をその女子生徒がすれ違い座間にしっかり見ていた事に僕は気付いていた。
歩きながら振り返ると女子生徒は立ち止まってまだ希空を見ていた。声を出してはいないけど一瞬“綺麗”、と女子生徒の口が動いたように見えた。
今朝と今と良い、あいつ…いったい何だってんだにゃ……？
金の缶の鯖を食べてから希空と別れてちょっとゴロゴロしてたらいつもの放課後が訪れていたにゃ。
服巻と夜宮が加入した事でLOVE応援部は正式な部活として認められたものの はっきり言っていつも通り依頼が来ないからやる事が無い。あのお見合い騒動を機に希空と夜宮は名前で呼び合うほど仲良くなり部活時間はお菓子をつまみながら談笑してて、筋肉馬鹿の優人と服巻は2人で筋トレしてるしで、もし今このタイミングで誰か依頼者がやって来たら間違いなく「部室間違えました！」と言ってドアを閉め突風のように走り去って行くに違いにゃい。
「にゃ〜おぅ！」
お前ら良い加減何か自分で依頼見つけて部活らしい事しろにゃ！僕がこの部に来てからお前らが部活らしい事をしっかりしてるのを見たのはお見合い騒動の時の一回だけだにゃ！
過去にあった奇跡の依頼が来た時はただ告白するのに自分で相手を呼び出すのが恥ずかしいから代わりに連れて来てくれって応援部部員じゃなくても簡単に出来るような事ばっかりだったにゃ！お見合い騒動の時みたいなでっかい仕事探してもっと活躍すればこの部だってもっと県大会だの何とか大会だの好成績残してる他の部にも負けないでっかい部になるはずにゃ！……って何で関係無い（？）僕が応援部の事こんなに考えてやらにゃ行かんのにゃ！？だいたい季優は何でまだ来てないにゃ！！？どこ行ったにゃ！？部活動は始まってるにゃよ！？
最初のコメントを投稿しよう！