2話・痩せたい片想いにゃ

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「そういや愛屋はどうしたよ?」 「きーちゃんなら勉強会に行ったよ」 「真面目か!?」 真面目か!?本当だにゃ。季優(あいつ)この学校で1番頭悪そうな見た目のくせに成績優秀で話し方は常に敬語で1番常識的かつ穏やかな優しい紳士のクソ真面目とか何なんだにゃ。腹立つ通り越してもはや尊敬しちまうじゃにゃいかい!つうか他応援部(お前ら)は暇してるなら季優みたいに勉強会参加して来いにゃ。 「季優の家は厳しいからのぅ。自由に過ごす条件として成績はいつも5位内には入るようにと言われてるらしいからな」 「マジかよ、大変だな。俺は生きてるだけでそれだけで良いって親に言われたぜ」 諦められてるのにゃ。服巻の家は確か…乗り物がロボに変形して戦う映画に出てくるようなあの有名な車とかを扱ってる車屋だったかにゃ?面白そうだから今度行ってみようかにゃ。 「麗花の家も厳しいんでしょ?大変そうよね」 「私はやらなくても勉強も運動も出来るから大丈夫じゃ」 「あら私と一緒じゃない。なら安心ね」 「うむ」 この部の女ってなんでこう自信満々な奴ばっかりなんにゃ?女の子はもっとこう「う〜ん、そうね…大変だけど…まぁ何とか頑張ってるわ」とか「お互い頑張りましょうね」とか、もう少し謙虚な方が可愛気があった方が良い気がするにゃ。あんまり強気だと男は怖がって寄って来ないにゃよ?…余計なお世話かもしれにゃいけど、様々な種の性格をした人間をさんざん見て来た経験のある猫である僕からの助言にゃ。 「つうか今朝会った時眼鏡してたのって勉強会(そのため)だったのか。なるほどな」 ガリ勉は皆眼鏡かけてるって決めつけんにゃ。コンタクト買うの忘れたって優人に言ってたにゃ。全く服巻(この男)毎日頭の中筋肉と夜宮の事ばっかだからこうアホになるんにゃ。付き合ってられにゃいわ。 「あっ、大吾郎何処に行くんだよ?」 「にゃあお」 お前らには関係無いにゃ。気分転換に散歩に行ってくるだけにゃ。
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